暗号資産監査企業Bitraceの4月29日付報告書によると、2024年にハイリスクアドレスを経由したステーブルコイン取引額が6490億ドル(約95兆円)に達しました。不正組織による資金移動に使用されるこれらのアドレスは、全ステーブルコイン取引量の5.14%を占めています。前年比0.8%減ながら、2021年比では3倍超の高水準です。
📌主要データポイント
・TRONベースのUSDTが不正取引の70%以上を占める
・イーサリアム版USDTとUSDCの合計は30%未満
・暗号資産カジノ取引額は2178億ドル（前年比17.5%増）
・USDCのカジノ利用割合が13.34%に急拡大
💡背景分析
TRONネットワークのUSDT流通量はイーサリアム版を2.3%上回り、流動性の高さが不正利用を助長。米FBIの別報告では、2024年の暗号資産詐欺被害額が93億ドルに達したことも判明しています。
⚠️規制との攻防
各国当局が取引プラットフォームへの規制を強化する中、暗号カジノ市場は810億ドル規模に成長。ステーブルコインの匿名性を悪用した資金洗浄が持続的に発生している実態が浮き彫りになりました。
出典：Bitraceレポート／FBI統計データ
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